スチームクリーナーのジレンマ

 

スチームクリーナーにはジレンマがあります。

 

CMなどでスチームクリーナーの紹介を見たことがある方なら、べたべたの油汚れや、頑固な泥汚れ、外の苔むした塀なんかの汚れがみるみる落ちていくのを目の当たりにしたと思います。 あれは見ていて爽快です。

 

是非使ってみたいという気持ちにさせられるのですが、意外に自分の家を見渡してみるとそれほどお誂え向きな汚れがない…。

 

冷静に考えれば、キッチンだってそんなに酷く汚れている訳ではありません。触ればぬるぬるするし油がこびり付いてはいるけれど、CMほど酷くない。 それでも長い年月をかけて蓄積した汚れが落ちるのは嬉しい。しかし一度徹底的に掃除をしたら、次にスチームクリーナーの威力を存分に発揮できる日はいつになる頃やら。

 

もちろん、定期的に使っても良いのです。キッチンのコンロ周りなどは本当にすぐ汚れますから、週に一度程度でもスチームクリーナーを使うと衛生を維持出来るでしょう。 しかし、どうせならおおーっと言えるような汚れに使いたい。スチームクリーナーを持つと、汚れを求める心と清潔を求める心がぶつかってしまうのです。

 

これは偏見かもしれませんが、特に男性の場合、小まめな掃除は苦手なくせにおおがかりな、それこそスチームクリーナーが威力を発揮するようなお掃除には乗り気だったりするのではないでしょうか。

 

「雑魚には興味ありません」というスタンスで大ボスにばかり挑む。奥さんにしてみれば確かに助かるかもしれませんが、やってもやってもキリがない掃除の日々を、一日サボればその分確実にたまる埃との地味な戦いの日々にこそ掃除の本質はあると言いたくなるのではないでしょうか。 だから、スチームクリーナーはウチには必要ないと思うかもしれません。

 

その威力に惚れこんだ方も、大きな戦いを終えればしばらくはその存在を忘れてしまうかもしれません。しかし、これでは宝の持ち腐れです。 掃除の基本は毎日コツコツ。さすがに毎日スチームクリーナーを使うということにはならないでしょうが、その使い方は実に豊富で多岐に渡ります。

 

ここでは、スチームクリーナーの基本的な使い方とともに、おすすめのスチームクリーナーのご紹介をしようと思います。

 

スチームクリーナーの基本的な使い方

 

スチームクリーナーと言えば頑固な汚れという感じですよね。 高温、高圧のスチームは確かにこびり付いた汚れには非常に効果的です。その他、ガラス製品の複雑な模様に入り込んだ汚れ、手垢、手の届かない部分の汚れなどにもうってつけ。

 

直接手を触れたくない排水溝や玄関のタイル、網戸、ガラス窓の掃除など、様々な用途があり、その特徴は洗剤を使わずに素早く汚れを落とせることと、高温のスチームで殺菌も出来るという嬉しいものです。

 

どうせならスチームの威力を最大に発揮できる頑固な汚れに使いたいところですが、頑固な汚れはそれだけ時間が経ったから頑固なのであって、一度掃除すればしばらくはそんな大ボスにお目にかかれません。

 

しかし、普通に人が暮らしているご家庭なら一週間もすれば相当汚れるものです。スチームクリーナーの威力を考えると取るに足りないのかもしれませんが、確実に掃除機、ハンディワイパー、スポンジ、洗剤などを使った本格的な掃除をしなければ、あっという間に不潔な家になることは間違いありません。

 

気にならないのなら、それだけコツコツとお掃除している人が家庭内にいるか、無意識に掃除の習慣が付いているのでしょう。家は毎日汚れます。何もしなければ蓄積していきます。洗面台、お風呂場の鏡や排水溝、レンジの中。床には埃、タバコの煙が壁を汚し、玄関には土汚れを置き去りにします。一週間もすれば家は大変な汚れになります。

 

スチームクリーナーは、埃やゴミを吸う機能こそありませんが、上記したあらゆるところについた汚れを落とし、清潔を保つことが出来ます。レンジフードは毎週掃除しなくても、少なくとも一週間に一度は家の中にはさっぱり綺麗にしたいところがあるものです。

 

派手な汚れではないかもしれませんが、とても嫌な汚れです。家に溜まる小さな汚れを簡単に綺麗にしようと思えば、スチームクリーナーが無用の長物になるようなことはありません。

 

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